基礎力が大事というのは既知の事実でしょう。揺るがない土台を作ってこそ、次のステップへ行ける。そう思っている方は多いと思います。
ところで、基礎力が備わっているというのはどういう状態なのでしょうか?
私が考えるそれは、何も考えなくても自然にできる状態です。歯磨きをするかのように、自然にストレスなくできるということです。
例えばあなたがテニスを習っているとしましょう。本当に基礎力が備わっているのであれば、ラリー練習でどんな相手が来たとしても、何十回もラリーを続けることができます。英会話や勉強でも同じです。道で外国人に声をかけられてもスムーズに受け答えが出来る。いきなりテストされても、基本問題は100パーセント解ける。そういった状態が基礎力が備わっている状態であり、その力の高い低いが実践での実力ともいえるでしょう。実際のところ、実力差というのは応用力の差ではなく、基礎力の差だと思います。
スクールや塾で個々の技術や問題の解き方を教わり、出来た!と感じる瞬間はとても気分が高揚します。出来るようになった気がしてしまうし、それは事実でもあるのですが、本当にそれが出来るようになったのか?実力として備わったのか?というとそういうわけではありません。
大事なのは教わった後なのです。
そこで出来たことを、歯磨きをするかのように出来るまで続ける根性により左右されます。
すなわち、基礎力とは「根性・忍耐力」とも言えるのではないでしょうか?
根性や忍耐力がないと基礎力が十分に備わらないうちに応用、発展へと進んでしまいます。結果、いろいろやっているのに結果が出ないという状態に陥ります。一方、基礎をしつこいくらいにやり、その上でほんの少しだけ応用をやる。その方が実践で使えます。結果に結びつきやすいのです。
私の子供が小さい時は、とにかく基礎をやらせました。基礎しかやっていないといっても過言ではないかもしれません。それでも、有名進学校へ進学し、学内でもトップをキープしてきました。
その経験から、実際のところ基礎固めをしっかり出来ている人は思っているより少ないと感じています。基礎が理解できている子は偏差値50ではなく、実際は偏差値60以上なのです。
そして人生全般においても同じです。日々の生活において、基礎力とは規律といえます。規律を守り人生の土台をしっかりさせているとリスクを最小限にできて、やりたいことをやる気力や楽しむ心の余裕が生まれます。
人生は基礎力次第なのです。
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